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これからは、私の現住所、浜松市を離れ、オンラインによる初級から上級レベルまでの個人指導、
翻訳、さらに、コロナ禍終息後は、東京を中心に活動し、首都圏の各地に出張して、対面授業を行います。

ラテン語を学ぶと、現代のヨーロッパ各国語の由来がよく分ります。

ラテン語の面白さをお伝えするために、投稿して行きます。

similia similibus 「似タモノヲ似タモノニテ」類似療法
「毒を以て毒を制す」
マラルメがIgiturを書く動機として、書簡の中で自ら語った場面に出て来るラテン語である。(因みに、言うまでもなく、このigiturという語自身が英語のthereforeの意味をもつラテン語の副詞である。)
英語のsimilar「類似した」という形容詞の語源となるラテン語similisの中性複数対格がsimilia、同じく奪格がsimilibusである。主語も述語動詞もなく、完全な文ではないが、古典語にはこのような破格文がよく出て来る。言わんとすることが分かればいいわけで、余計な要素は削ぎ落される。形容詞を中性複数にすると「~なもの(ども)」という名詞的な要素になる。「~を」は近代語では直接目的語、古典語では対格(英語でaccusative)。奪格(英語でablative)に相当する形は近代語では退化してしまって、前置詞を付けて表現する。そのラテン語でも奪格で表現し切れない部分に前置詞を使う。近代語はこの前置詞の発達によって、格変化をなくす、乃至縮小してしまったのである。
高校生の頃から、西洋古典学には憧れたけれども、大学入試にエネルギーを注ぎ過ぎて、学部時代はその疲れを癒すために、音楽に夢中になり、遊んでしまったため、驚異的な勉学時間を必要とする西洋古典学のプロにはなれなかった私による、素人なりの分析であるが、プロから苦言を呈される部分はあるか? 諸賢の批判を期待する。

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